90年代後半、アメリカからSCMサプライチェーンマネジメンという用語が輸入されました。そもそも日本の自動車産業を分析して、複数の部品メーカーをどのように連携させているのか、どのように情報共有させているのか、アウトソーシングはどうなっているのか、を体系的にベンチマーキングしたものです。内なる変動と外環境の変動を克服するためのリスクヘッジを求めた結果でもあったのです。なぜなら、製造の最終工程つまり組立工場において、補充のリードタイムを不安定にさせ、在庫量、とくに仕掛り在庫が増大してしまうリスクは常に悩ましい問題でした。