組織作りにおいて、どのような問題意識を持っているか?
1.顔と名前が一致している組織かどうか? それが組織の活性化度合いを見るのに一番わかりやすいポイント
組織が急拡大すれば必然的に風土の劣化が起こる。人事はそれと抗い続けることが大切。どんなに練った企画の人事制度も前提となる組織がどんどん変化するので、常に基本に立ち返り、強みとなっている基礎の運用ができているかを徹底的に問い続けているかが問われている。
2.役員の合宿や会議から事業部レベルでの検討まで。 顔ナビを使って、人事の意思決定を全社俯瞰で決めている
役員会議で人材の配置や抜擢を議論するときに、顔写真入りの社員リストを使うようにした。そうすると、役員から「お、彼だ。彼は山田君っていうんだ」というような好評な反応が得られたという。顔写真をつけることで直感的に社員のことがわかるようになったからである。
3.優秀人材の異動・配置・抜擢をスピードアップし、組織を活性化。 人事という答えのない選択肢を決めるときに最も効果を発揮する
「誰か探してくれない? 誰かできる人いない?」と、人事の責任者をやっていると経営陣から頻繁にこの問いかけを受けるという。事業や市場は常に動き続けているので、それらの問いにすぐに答えること、つまり適した人材をすぐに探しだせるかどうかが人事の力量のひとつであると。